中国には、メルカリに近い個人間取引のサービスがいくつか存在します。ひとくちに中国フリマアプリといっても、阿里巴巴(アリババ)系の閑魚(シェンユー)をはじめ、転転(ジュアンジュアン)、拍拍(パイパイ)と運営会社も性格も別物です。しかもここ数年で、それぞれの立ち位置は大きく動きました。
このページでは、その3つを並べて違いを整理したうえで、日本から使おうとすると何が障害になるのか、代行を使わずに買う道はあるのかまで順に説明します。読み終わるころには、自分がどのアプリのどの商品を狙うべきか、どの方法で買えばいいかが決まっているはずです。
30秒でわかる中国フリマアプリ
- 中国のフリマアプリの代表格は閑魚・転転・拍拍。ただし個人間取引がいまも続くのは閑魚だけ
- 閑魚はアリババ系で、登録ユーザー6億人超・月間利用者約2億人。淘宝・アリペイのアカウントと地続き
- 転転は2025年9月に個人間取引(C2C)を終了し、買取・検品・再販売型へ移行。拍拍も京東系の検品済み中古が中心で、個人から直接買えるのは実質閑魚だけ
- 日本から直接登録するにはパスポートの実名認証と中国の携帯番号が要る。決済も中国国内の口座かアリペイ残高が前提
- 配送は中国国内が基本。日本まで届けるには転送サービスか購入代行を挟む必要がある
中国のフリマアプリとは
日本のフリマアプリ市場がメルカリとラクマでほぼ固まっているのに対して、中国は阿里巴巴・騰訊(テンセント)・京東という3つの巨大ECグループが、それぞれ二手(中古)事業を持ち込んだ形になっています。ただし2020年代に入って各社の方向性は分かれました。個人間取引を続ける閑魚、買取と再販売に振った転転、検品済み中古の販売に寄せた拍拍——同じ「フリマ」でも、いま何をしているかは各社で違います。
取引されるのは家電やスマホだけではありません。アニメグッズ、トレーディングカード、ぬいぐるみ、楽器、バイク部品、はては骨董品まで、日本のフリマアプリと同じ感覚で個人が出品しています。とくに日本では流通しない中国限定のコラボ商品や、中国国内ブランドのアイテムは、閑魚でしか見つからないことも珍しくありません。
ただし、どのアプリも前提として中国国内の利用者を想定して作られています。海外からの利用を歓迎する作りにはなっていない、という点は最初に押さえておいてください。アプリの画面はほぼすべて中国語で、英語表示に切り替える設定もありません。
主要アプリの現在の位置づけ
| アプリ | 運営 | 2026年現在の状況 |
|---|---|---|
| 閑魚(シェンユー) | 阿里巴巴(アリババ) | 個人間取引の最大手。出品数・ジャンル数ともに他を圧倒し、現役で使える |
| 転転(ジュアンジュアン) | 58同城系(騰訊が出資) | 2025年9月に個人間取引「自由市場」を終了。買取・検品・再販売型に移行した |
| 拍拍(パイパイ) | 京東(JD.com) | 検品済み中古の販売が中心。個人が自宅の不用品を出す場所ではない |
閑魚(シェンユー)|アリババ系・出品数が桁違い
「閑魚」は「淘宝」内の中古品取引サービス「淘宝二手」を起源とし、アリババグループが提供するフリーマーケットアプリです。読み方は「シェンユー」(XiánYú)。海外では「Xianyu」や英語名の「Idle Fish(遊んでいる魚)」としても知られています。「閑」には「暇な・使われていない」という意味があり、家に眠っている不用品がのんびり泳いでいる魚に見える、というのが名前の由来です。
登録ユーザーは6億人を超え、月間利用者数は約2億人。中国最大のフリマアプリとして定着しています。淘宝とアカウントが紐づいているため、出品者は淘宝の店舗を持つ業者から個人まで幅広く、同じ商品でも状態と値段が何段階にも分かれて並びます。掘り出し物が出るのはこうした重層構造のおかげですが、そのぶん説明文と写真を読み込む手間も増えます。
転転(ジュアンジュアン)|個人間取引は2025年9月で終了
転転は58同城を母体とし、騰訊(テンセント)が出資する二手取引サービスです。中古スマホやデジタル機器の分野で長く知られてきましたが、2025年9月22日の公告で個人間取引(C2C)の「自由市场(自由市場)」を段階的に閉鎖し、同年10月末に完全に終了しました。
現在の転転は、利用者から端末を買い取って検品し、状態を保証したうえで再販売するC2B2C型に一本化されています。品質のばらつきは抑えられますが、個人が出品した掘り出し物を探す場所ではなくなりました。日本から特定の商品を狙って探す用途には向きません。
拍拍(パイパイ)|京東系・検品済み中古の販売チャネル
拍拍は京東(JD.com)グループが運営する中古取引のチャネルです。京東の物流と検品体制を前提にしているため、並ぶのは状態が管理された商品が中心で、個人が自宅の不用品をそのまま放り込む場所ではありません。
品質のばらつきは小さい代わりに、中国フリマアプリらしい「掘り出し物」は出にくい。コレクターズアイテムや限定グッズを探す目的には向かず、家電やデジタル機器を状態重視で選ぶときの選択肢と考えてください。
日本から使うなら、どのアプリが現実的か
ここまで中国国内の主要アプリを並べましたが、日本から使う立場になると選択肢はさらに狭まります。転転は個人間取引そのものを終了しており、拍拍も検品済み中古の販売が中心です。海外から個人の出品者と直接やり取りできるのは、実質的に閑魚だけといってよい状況です。
ただし閑魚以外にも、日本から利用されているアプリはあります。ハンドメイドと谷子(グッズ)中心の微店(ウェイディエン)、鑑別付きのスニーカーを扱う得物(ドゥーウー)、SNS型の小红书(シャオホンシュー)、二次元グッズ専門の千岛(チェンダオ)などです。これらは厳密にはフリマアプリではなく、ECやSNSの機能として個人間取引を提供しています。それでも利用者から見れば同じ「中国のフリマ」なので、まとめて扱われることが多いのが実情です。
この5つを日本人の使いやすさで比較した記事は中国のフリマアプリおすすめ5選にまとめています。どのアプリで何を買うか決めかねている場合は、そちらから読むほうが早いかもしれません。
実際に取引されているもの
閑魚の出品を眺めていると、日本のフリマアプリとの品揃えの違いがすぐに分かります。日本から見ると「そんなものまで売っているのか」というジャンルが並ぶのが中国フリマアプリの面白さです。
- アニメ・ホビー:缶バッジ、アクリルスタンド、ぬいぐるみ、フィギュア、同人誌。日本作品の中国限定グッズが定価以下で出回ることがある
- トレーディングカード:遊戯王、ポケモンカード、中国国内TCG。開封済みのシングル売りが多い
- 中古スマホ・タブレット:国内ブランド機を中心に、成色別に価格が分かれる。転転のほうが比較しやすい
- 楽器・オーディオ:エレキギター、アンプ、イヤホン。重量物なので送料の見積りが重要になる
- バイク・自転車パーツ:中国製パーツのほか、日本車の純正中古部品も出る
- 古着・中国国内ブランド:中国のストリートブランドや、日本未上陸のブランドの服
逆に、家電や家具のような大型商品は同じ都市内での手渡しが前提になりやすく、日本へ送るには向きません。サイズと重量が国際送料に直結するため、商品を選ぶ時点で「日本まで送れる大きさか」を意識しておく必要があります。
価格の感覚も押さえておきましょう。中国のフリマアプリは人民元(元)表示で、1元=およそ20円です。300元なら約6,000円、1,000元なら約20,000円といったところ。日本で同じ商品を買うより安いことが多い半面、送料と手数料を足すと差が縮むこともあります。商品単価だけで判断せず、日本に届くまでの総額で比べてください。
日本から直接使えない4つの壁
閑魚のアプリは日本のApp StoreやGoogle Playからもダウンロードできます。インストール自体は数分で終わります。それでも「入れたけど使えない」という声が多いのは、登録の先に4つの関門が待っているからです。
1. 実名認証
閑魚を使うには、アリペイ(支付宝)側の実名認証が前提になります。パスポートの顔写真ページを撮影してアップロードし、さらに顔認証を求められます。審査が通らないと、商品を購入する段階で止まります。
2. 中国の携帯番号
ログイン時のSMS認証、出品者との連絡、配送業者からの着信——いずれも中国の携帯番号(+86)が前提です。日本の番号では登録できても、取引の途中で詰まる場面が出てきます。
3. 決済
閑魚の支払いはアリペイ経由です。アリペイに国際クレジットカードを紐づけること自体は可能ですが、個人出品者への送金や残高決済まで含めると、日本のカードだけで完結させるのは簡単ではありません。ここが最大の関門といってよい部分です。
4. 配送
閑魚の配送は中国国内が前提です。日本の住所を配送先に指定することはできません。中国国内の受け取り先を確保して、そこから日本へ送る段取りが別に必要になります。
日本から買う3つの方法
壁があるとはいえ、買えないわけではありません。現実的に取られている方法は3つです。それぞれ向き不向きがはっきりしているので、自分の状況に当てはめて選んでください。
| 方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 転送サービスだけ使う | 中国語が読めて、アリペイ決済まで自分でできる人 | 購入・交渉・支払いはすべて自己責任。出品者とのやり取りも自分で行う |
| 購入代行を使う | 登録も決済も中国語のやり取りも避けたい人 | 代行手数料がかかる。商品によっては取り扱えないものもある |
| 中国在住の知人に頼む | 信頼できる相手がいる人 | トラブル時の責任範囲が曖昧になりやすい。継続利用には向かない |
このうち、117MARTが提供しているのは1番目と2番目です。当社の中国国内倉庫で商品をお預かりし、日本へ発送するところまでを担います。
自分で購入できる方は「転送だけ」のご利用も可能です
中国フリマアプリでの購入は、代行を使わずご自身で行うこともできます。すでに購入できる方は、購入代行を使わず転送サービスだけをご利用いただけます。
- 購入はご自身で:閑魚などの中国ECサイトで、ご自分のアカウントから購入
- 中国国内の受け取りは117MART:商品を中国国内の倉庫でお預かり
- 日本への発送は117MART:国際送料をお支払いいただき、日本のご住所へ発送
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 転送手数料 | 無料 |
| 入庫費 | 1件100円(中国国内の追跡番号ごとに計算) |
| 保管 | 入庫後60日間無料 |
| まとめ発送 | 発送のご指示前なら、複数ショップの商品を1回の国際便にまとめられます |
「商品を選ぶのも買うのも自分でやりたい。でも中国国内の受け取り先と日本への発送が必要」という方は、中国通販の転送サービスをご覧ください。閑魚の使い方から知りたい方は「閑魚の使い方完全ガイド」で手順を解説しています。
※転送サービスは、商品の購入そのものを代行するものではありません。商品の購入・出品者とのやり取り・お支払いはお客様ご自身で行っていただきます。対応サイト・商品カテゴリーには条件があります。
117MARTの購入代行を使う場合
登録も決済も中国語のやり取りも省略したい場合は、購入代行に商品ページのURLを渡すだけです。お客様側でアカウントを作る必要はありません。商品の検索から出品者との交渉、支払い、中国国内の受け取り、日本への発送までを117MARTが引き受けます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 代行手数料 | 商品代金330元以上:商品代金×4%/330元未満:(商品代金+10元)×4% |
| 為替レート | 1元=約20円で計算(変動あり) |
| お支払い方法 | 銀行振込のみ |
| 補償 | 国際送料の2倍まで、到着後14日以内 |
商品ページが見つからない、リンクがないという場合は、商品名や画像から探す「リサーチ代」も承っています(1商品あたり200円)。
ご依頼の流れは次のとおりです。
- 閑魚で欲しい商品を見つけ、商品URLをコピーする
- 117MARTの注文フォームにURLと必要事項を入力する
- お見積りを確認して、銀行振込でお支払い
- 117MARTが落札・購入し、中国国内の倉庫で受け取る
- 国際送料をお支払いのうえ、日本のご住所へ発送
※最終的なお見積りは担当者のご案内を基準とします。
閑魚で買うときの注意点
閑魚は個人出品が前提のため、日本のフリマアプリのように「届いてから7日以内なら返品できる」という保証はありません。出品者は購入者の評価やキャンセル率を見て取引の可否を判断します。評価が悪いと売ってもらえない、ブラックリストに入れられて以後その店から買えなくなる、といったことが普通に起こります。
だからこそ、購入前に在庫と金額、発送までの日数をまとめて確認するのが基本です。質問を小出しにすると返信が途切れます。一度買ったあとは、商品そのものの不具合以外ではキャンセルしないほうが安全です。キャンセル率が上がるほど、応じてくれる出品者が減っていきます。
とくに注意したいのが、韓流アイドルグッズや海外予約品で「提前收货」「TQ」と書かれた出品です。提前收货/TQは、商品が本当に届いているかどうかに関係なく「受け取りボタンを押す」という意味です。押した時点で代金が出品者に渡るため、詐欺に遭う可能性があります。この表示がある商品は避けるか、必ず事前に担当者へご相談ください。
届いた商品が説明と違ったとき
中古品を個人から買う以上、写真と実物の差は一定の確率で起きます。色味が違う、細かい傷が写真では分からなかった、付属品が写っているのに同梱されていなかった——こうしたケースは閑魚では珍しくありません。
回避する方法はシンプルです。購入前に、気になる箇所の追加写真を依頼する。サイズは中国規格なので、日本のサイズ表記と混同しない。付属品の有無を明記してもらう。この3点を押さえるだけで、トラブルの大半は防げます。
それでも食い違いが起きた場合は、返品・返金の交渉を代行するサービスがあります。ただし交渉の結果が保証されるものではなく、出品者の対応次第で決着しないこともあります。商品の状態に不安があるなら、買う前の確認を優先してください。
閑魚アプリ 商品URLの取得方法


- 商品ページ右上の矢印をクリックする
- 「复制链接」をクリックする
- 閉じる
※画面は2023年時点のものです。アプリの更新により、メニューの位置や名称が変わっている場合があります。
よくある質問
閑魚のアカウントは日本から作れますか
アプリのインストールは可能ですが、購入まで進むにはアリペイの実名認証(パスポート+顔認証)と中国の携帯番号が必要です。審査を通せない場合は、購入代行を利用するほうが現実的です。
中国フリマアプリの商品は日本に送ってもらえますか
閑魚・転転・拍拍のいずれも、配送先は中国国内が前提です。日本へ送るには、中国国内の受け取り先を用意して国際便に載せる必要があります。117MARTでは中国国内の倉庫でお預かりし、日本へ発送するところまで対応しています。
転転や拍拍でも買えますか
転転は2025年9月に個人間取引を終了したため、個人の出品から購入する形はもう残っていません。拍拍は検品済み中古の販売が中心です。いずれもサイトごとに可否と条件が異なるため、ご依頼前に担当者へお問い合わせください。
どんな商品でも購入できますか
すべての商品を購入できるわけではありません。法令で輸出入が禁じられているもの、航空便に載せられないものなど、お受けできない商品があります。商品の内容により可否が異なるため、ご依頼前に担当者へご相談ください。通関時の判断については税関の判断によるもので、当社ではお答えできません。
送料はいくらかかりますか
国際送料は商品の重量とサイズ、配送方法によって変わります。中国国内の倉庫に届いた時点で実測し、お見積りをお出しします。商品を選ぶ段階では、重さと大きさが分かる情報を集めておくと見積りが早くなります。
届いた商品が説明と違いました。返品できますか
閑魚は個人間取引のため、返品を前提とした仕組みがありません。返品・返金の交渉を代行するサービスはありますが、必ず返金されるものではありません。状態が気になる商品は、購入前の写真確認を必ず依頼してください。
中国フリマアプリの商品検索、出品者とのやり取り、支払い、日本への発送まで、まとめてご相談いただけます。中国語が読めなくても、決済から日本へのお届けまで、すべて日本語でご相談いただけます。