中国で「捏捏(ニェニェ)」と呼ばれる、シリコーン製の手作りスクイーズがここ数年大きなブームになっています。パンやケーキ、大福といった食べ物の形をしたものから、動物をかたどったものまで、その完成度の高さと「捏ったときの手触り」を楽しむ文化が、中国のSNSを中心に広がりました。
数ある捏捏ショップの中で、中国のファンの間でとくに名前が挙がるのが「LULU鹿(ルル・ルー)」です。「鹿」は中国語でシカを意味します。見た目の美しさと手感(手触り)の安定感で知られ、ファンの間では「六芒星戦士」――どの項目をとっても水準が高い、いわばオールラウンダー型のお店――として語られています。
この記事では、LULU鹿の手感の種類や見た目の特徴といった「良い面」だけでなく、発送の遅さや個体差、糊残りなど、購入前に知っておきたい注意点まで、公開されている情報をまとめました。中国の捏捏を日本から購入しようと考えている方の判断材料になれば幸いです。

LULU鹿とは?「六芒星戦士」と呼ばれる理由
LULU鹿は、捏捏を専門に扱う中国の手作りショップです。中国のSNS「小紅書(RED)」を中心に話題となり、ファンの評価が高いショップのひとつに数えられています。
中国の捏捏界隈には「六芒星戦士」という言葉があります。もともとは「どの能力も満遍なく高い」ことをほめる表現で、捏捏の世界では見た目・手感・パッケージ・対応のすべてが高水準なお店を指して使われます。LULU鹿は、この4つの項目すべてでファンの評価が高いことが、支持を集めている理由とされています。
とくに「手感の安定感」は繰り返し語られるポイントです。手作りの捏捏は、同じショップでもロット(製造のまとまり)によって手触りが変わることが珍しくありません。その中で、LULU鹿については「大きな外れがない」と評価する声が多く見られます。手作り品を継続的に買う人にとって、この安定感は価格以上に価値のある要素です。
4種類の手感を握力別に選ぶ
LULU鹿を語るうえで欠かせないのが、手感(手触り)のバリエーションです。主に4種類が用意されており、それぞれ抵抗感や戻る速さが異なります。自分の握力に合ったものを選ぶのが、満足度を上げるいちばんの近道です。
まず押さえておきたいのが、中国の捏捏界隈で使われる「肌力(ジーリー)」という考え方です。これは「握力の強さ」のことで、弱いほうから順に、握力が非常に弱い「肌無力」、弱めの「肌小力」、標準的な「肌中力」、握力の強い「肌大力」と呼び分けられます。多くのショップが、この区分を前提に「どの手感がどの肌力向けか」を案内しています。
| 手感(中国語の読み) | 近い表現 | 抵抗感・戻る速さ | 向いている握力 |
|---|---|---|---|
| 粘り泥(ニェンフーニー) | ねっとりした粘土 | 中程度/非常にゆっくり | 肌小力〜肌中力 |
| チーズ泥(ガンラオニー) | 柔らかいクリームチーズ | やや大きめ/ゆっくり | 肌中力以上 |
| 雲クリーム(ユンナイヨウ) | 綿あめのような軽さ | 小さい/ゆっくり | 肌無力〜肌小力 |
| 濃厚クリーム(ホウナイヨウ)/冷凍バター(ドンファンヨウ) | コクのある生クリーム/冷たいバター | 大きい/ゆっくり | 肌大力 |
粘り泥(ニェンフーニー)― 看板の手感
LULU鹿を代表するのが「粘り泥」です。粘土のように密度が高く、捏り込んだときに手全体が包み込まれるような感覚があると表現されます。戻る速度は非常に遅く、捏った跡がしばらく残ります。
この手感の評価が高い理由は、抵抗感が素直なことにあります。捏り心地の悪さとして挙げられがちな「膜のような違和感(筋膜感)」や「接着剤のようなべたつき」が少ないとされ、握力が弱めの人から標準的な人まで無理なく楽しめるとされています。クレープ生地のように薄く広げる遊び方や、深く沈み込ませて楽しむ捏り方を好む人に向いた手感です。
チーズ泥(ガンラオニー)― 形が崩れにくい
「チーズ泥」は、柔らかいクリームチーズやバターのように、なめらかで密度のある手感です。粘り泥よりも少し抵抗感があり、押したときに「泥を押しのけている」感覚がはっきりしています。
大きな特徴は形の保ちの良さです。柔らかい捏捏は時間が経つと自重でへたりやすいのですが、この手感は立ち姿が崩れにくいとされています。標準以上の握力がある人が、片手でしっかり捏り込みたい場合に向いています。
雲クリーム(ユンナイヨウ)― 握力が弱い人向け
「雲クリーム」は、綿あめや雲をイメージした軽く柔らかな手感です。抵抗感が小さく、握力が弱い人でも片手で底まで捏り込めるとされています。捏り心地は「しっとりとしていて、なめらかに押し広げられる」と表現されることの多い手感です。
力を入れる必要がないため、長時間捏っても手が疲れにくいのが利点です。はじめて捏捏を買う人や、握力に自信がない人は、ここから試すのが無難でしょう。

濃厚クリーム(ホウナイヨウ)/冷凍バター(ドンファンヨウ)― 握力が強い人向け
「濃厚クリーム」と「冷凍バター」は、抵抗感がもっとも大きい手感です。冷えたバターを切り分けるときのような、しっかりとした手ごたえがあります。
押し込んだ形が残りやすく、「形を作って遊ぶ」ことに向いた手感です。握力が強い人が物足りなさを感じにくい一方で、握力が弱い人には硬すぎると感じられる場合があります。自分の握力に迷うときは、まず粘り泥か雲クリームから入るほうが失敗は少ないでしょう。
見た目とパッケージへのこだわり
捏捏の世界では、見た目の良さが購入動機の大きな部分を占めます。LULU鹿が支持される理由のひとつが、この見た目の水準の高さです。
食品そのもののような色づかい
とくに評価が高いのが、食べ物をモチーフにした商品の色づかいです。チョコレートの茶色やフルーツの色合いが「本物に近く、赤っぽすぎたり茶色に寄りすぎたりしない」とされ、その再現度の高さを挙げる声が多く見られます。手作りのシリコーン製品では、色の調整にもっとも作り手の技術が表れるとされ、この点が支持される理由のひとつになっています。
ふちの縫製処理
多くの商品で、ふちをぐるりと縫い合わせた処理(全周縫い)が施されています。見た目が整うだけでなく、捏ったときに手になじみやすく、中の素材がはみ出しにくいという実用的な利点もあります。手作りの捏捏では、この縫製の丁寧さが耐久性に直結します。
同梱されるオリジナルの素材
商品には、ショップオリジナルの転写シールやタグ、パリパリとした薄手の袋が同梱されます。購入特典や、一定金額以上の購入でもらえるプレゼント類も丁寧に作り込まれているとされ、こうした細部の積み重ねが「パッケージまで含めて楽しめる」という評価につながっています。

購入前に知っておきたい5つの注意点
ここからは、購入を検討する前に知っておきたい「注意点」です。LULU鹿に限らず、中国の手作り捏捏全般にいえることも含まれます。良い面だけで判断して失敗しないよう、先に確認しておくことをおすすめします。
① 発送まで1か月ほどかかる
受注生産(予約販売)が中心のため、注文から発送まで1か月程度かかることが珍しくありません。人気ショップほど注文が集中しやすく、中国の大型セール時期(6月の「618」、11月の「双11」など)は、発送までさらに時間がかかる傾向があります。「すぐに手元に欲しい」という用途には向きません。
② ロットによる手感のばらつき
手作り品である以上、同じ手感名でもロットや商品によって仕上がりに差が出ます。LULU鹿は安定感が評価されているショップですが、それでも「膜のような違和感を感じた」「戻るのが早く感じた」といった声が一部に見られます。手作り品の個体差として受け止めるべき範囲ですが、気になる場合は、早めにショップへ相談することをおすすめします(中国語でのやり取りが必要になります)。
③ 糊残りと袋の破損
柔らかい手感の捏捏は、袋に入れたまま捏る前提で作られています。LULU鹿の「粘り泥」と薄手の袋の組み合わせは捏り心地が良い反面、長く使っていると袋が破れやすく、また一部の商品では素材が袋にわずかに残る(糊残り)ことがあります。手をきれいにしてから触る、あらかじめ替えの袋を用意しておく、といった対策が現実的です。
④ ミニチュアのブラインドボックスは「見た目」向け
小さなサイズのブラインドボックス(中身がランダムな商品)も展開されていますが、サイズが小さいため「捏りがい」はほとんどありません。手感を楽しむ目的で選ぶと期待外れになりやすく、バッグにつけるチャームや、飾るためのミニチュアとして考えるほうが納得感があります。捏り心地を求めるなら、通常サイズを選んでください。
⑤ 消耗品なので、大量の買い置きには不向き
捏捏は使い続けるうちに手感が変わったり、形が崩れたりする消耗品です。シリコーン製品は経年で素材が変化するため、買い置きして長期間保管すると、届いたときの手触りのまま楽しめない可能性があります。使う分だけを、使う時期に合わせて購入するのが合理的です。
日本からLULU鹿の捏捏を購入するには
ここまで見てきたように、LULU鹿の捏捏は見た目と手感の完成度が高い一方で、日本語が通じない・決済手段が限られる・予約販売で発送まで時間がかかる・個体差があるといった、日本から購入する際のハードルがいくつかあります。
117MARTでは、中国の微店(Weidian)での購入代行をはじめ、閑魚・淘宝(タオバオ)など中国の主要ECでの購入を代行しています。ショップとの中国語でのやり取り、予約販売商品の入荷フォロー、到着後の最大60日間の無料保管など、日本からの購入にともなう手間をまとめてお引き受けします。
微店の使い方については微店での買い方をまとめたガイドもご用意しています。また、まとめて購入する場合の関税の目安については、実例を交えた解説記事をご参照ください。
気になる商品が見つかったら、商品のURL(またはショップ名とスクリーンショット)をお送りいただければ、無料でお見積もりいたします。
この記事の情報源
- 中国のSNS「小紅書(RED)」に投稿された、購入者・ファンによる公開投稿(手感の評価、発送時期、パッケージ、注意点に関する記述)
- 中国の捏捏界隈で一般的に使われている用語(肌力・手感の分類)に関する公開情報
- LULU鹿 店舗ページ(微店/Weidian):微店の店舗ページ(実際の商品と価格の確認先)
- LULU鹿 公式アカウント(小紅書/RED):小紅書の店舗アカウント(販売スケジュール・新作の発信元)
最新の商品ラインナップや販売スケジュールは、上記の店舗ページと公式アカウントで発信されています。店舗ページでは商品と価格を確認できますが、購入には中国の携帯番号でのアカウント登録と、中国国内の決済手段(Alipay・WeChat Pay など)が必要です。小紅書も、閲覧にはアカウント登録が必要な場合が多く、日本国内からは利用しづらい状況です。こうした点が、日本から中国の捏捏を買うときのいちばん大きなハードルになっています。
※ご留意ください
本記事の本文は、購入者やファンによる公開投稿をもとに整理したものであり、ショップが公式に発表した内容ではありません(公式アカウントの情報は、最新の販売情報を確認するための参照先として掲載しています)。とくに手感の感じ方には個人差が大きく、また手作り品であるためロットによる個体差があります。「六芒星戦士」もファンによる表現であり、ショップ側が自称しているものではありません。記載内容は掲載時点の情報であり、その後に変更されたり、実際の商品と異なったりする可能性があることをご了承ください。
最終更新:2026年9月10日