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中国のBJD(球体関節人形)や潮玩(トレンド玩具)の予約販売は、ここ数年でクラウドファンディング型が主流になっています。その中心のひとつが、淘宝宝(タオバオ)を運営するアリババの公式プラットフォーム「造点新貨」です。この記事では、造点新貨の仕組み、日本のドールファンが注目している企画の実例、日本から参加する方法と注意点をまとめます。

30秒まとめ

  • 造点新貨(ザオディエンシンフオ)は、淘宝宝(タオバオ)を運営するアリババの公式クラウドファンディング。旧・淘宝众筹が2019年にリニューアルしたもの
  • 映画・哪吒2(哪吒之魔童闹海)の公式フィギュア企画が約6.4億円の支援を集めた実績を持つ
  • BJD・潮玩(トレンド玩具)の人気企画が密集しており、日本のドールファンが目にする機会も増えている
  • 支援には淘宝宝アカウント+アリペイ決済(15分以内)+中国大陸の受け取り先が必要。日本からの参加は購入代行経由が現実的
  • 発送は众筹成立後最長150日後——注文から半年程度かかる企画もある点は、あらかじめ頭に入れておく

造点新貨とは——旧・淘宝众筹が進化した公式プラットフォーム

造点新貨(ザオディエンシンフオ)は、中国EC最大手・淘宝宝(タオバオ)を運営する阿里巴巴(アリババ)グループの公式クラウドファンディングプラットフォームです。

前身は2014年に始まった「淘宝众筹(タオバオ・クラウドファンディング)」。2019年に現在の「造点新貨」へと生まれ変わり、映画やアニメの公式グッズ、潮玩(トレンド玩具)、ガジェットなど「新しいモノ」の先行予約・支援を集める場として運営されています。運営はアリババ傘下のIP事業カンパニー「阿里鱼(アリユー)」が担当しており、版権物の公式企画が多いのが特徴です。

規模感がわかる例をひとつ。アニメ映画「哪吒2(哪吒之魔童闹海)」の公式フィギュア企画は、支援額3,212万元(約6.4億円)・支援者75,014人という、日本のクラファンでは考えにくい規模です。大型IPの公式グッズは、まずここで先行募集されることが少なくありません。

プラットフォームへの入口は淘宝宝アプリ内とWeb(hi.taobao.com)で、支援の際は淘宝宝アカウントでログインし、アリペイで決済を行います。

BJD・潮玩の企画が密集している

今、造点新貨で特に目立っているのが、ドール・潮玩系の企画です。

背景にあるのは、中国BJD市場ここ数年の裾野の広がりです。従来の樹脂製・1体数万円のBJDに対し、PVCやPOM素材と標準化サイズで「1体2,000円台から」を実現した小型可動人形が急増。老舗クラファンサイト・摩点(モディエン)では、12分サイズの「糖指数100%」が約870万元(約1.7億円)の支援を集めました。過去1年間で100万元(約2,000万円)超えのBJD関連企画は約30件という報道もあり(2026年8月時点の報道ベース)、市場の熱量は想像以上です。

その流れの中で、2026年秋は「特六」と呼ばれるカテゴリーに企画が集中しています。特六(特体六分)とは、特別な体型を持つ6分サイズのこと。約20cmぐらいで、植毛のヘッドを組み合わせた盲盒(ブラインドボックス)形式が中心で、1体2,000円台という価格帯も人気の理由です。

具体例をひとつ紹介します。ドールブランド・嶼巷Lslealleyが初の男性キャラクターのみのBJDとして展開している「特六BJD企画」は、目標額20万元(約40万円)に対して支援額39万元(約79万円)超・達成率196%・889件の支援(2026年10月21日時点)。単盒(単体ブラインド)108元(約2,160円)、三連盒315元(約6,300円)、端盒(アソート)618元(約12,360円)というコース構成で、全種類を扱う「ALL IN」コースに支援が集中しています。締め切りは2026年10月26日0時——執筆時点で残り数日です。

このように、日本のSNSで話題の中国ドール企画には、造点新貨で走っているものが含まれています。「どこのプラットフォームでやってるの?」と思ったら、まず確認してみる価値はあります。

摩点・新物集との違い

中国のクラファン系プラットフォームは、造点新貨のほかに摩点(モディエン)、新物集(シンウージー)などがあり、BJD・潮玩界隈ではよく比較されます。

項目 造点新貨 摩点・新物集
運営 阿里巴巴(淘宝宝系) 民間運営の専用サイト
決済 淘宝宝アカウント+アリペイ サイトごとの決済(アリペイ等)
特徴 版権物・大型企画が中心 BJD・同人系の企画が密集

大きな違いは運営母体です。造点新貨は淘宝宝のアカウント体系・決済・配送インフラをそのまま使う「淘宝宝系の公式場」であり、公式IPや淘宝宝ショップを持つブランドの企画が中心。一方の摩点・新物集は独立サイトで、個人・インディーズ系の比重が高くなっています。

各プラットフォームの詳しい比較は、うちのサイトの「中国BJDの買い方」ガイドに一覧表でまとめてあります(文末にリンク)。

日本から参加するには

造点新貨の企画に自分で支援するには、次の3つが揃っている必要があります。

  1. 淘宝宝アカウントでのログイン
  2. アリペイによる人民元建ての即時決済(支援確定後15分以内。支払わないと自動キャンセル)
  3. 中国大陸の受け取り先(プラットフォーム側の送料無料は中国国内のみ)

3つ目を補足すると、造点新貨の企画は基本的に「中国大陸内送料無料(新疆・チベットなど一部地域を除く)」で、日本への直送には対応していません。つまり、日本で受け取るには、中国国内の受け入れ先=転送サービスの倉庫を指定することになります。

これらを日本から自力でクリアするのはハードルが高い——特に決済の15分ルールと、中国語での問い合わせが必要になる点です。そこで現実的なのが購入代行です。流れはこうなります。

  1. 造点新貨の企画ページURL(または気になる商品の画像)を送る
  2. 総額の見積もりを受ける(商品代+手数料+為替)
  3. 日本円の銀行振込で支払う
  4. 代行側が支援・決済・中国国内配送を手配し、倉庫到着後は検品→国際発送→日本の自宅へ届きます

117MARTの転送なら、入庫は1件100円、転送手数料は無料、入庫後60日間の保管も無料です。众筹品は複数の企画をまとめて送りたいケースも多いので、「ウィッグの企画が届いてから、本体の企画と一緒に出庫する」という使い方もできます。

※最終的なお見積りは担当者のご案内を基準とします。決済から日本へのお届けまで、すべて日本語でご相談いただけます。

支援する前に知っておきたい注意点

(1)発送まで最長150日かかる場合がある

造点新貨の企画は「众筹成立後、150日以内に発送」というルールで運営されています。前述の嶼巷の企画も同様で、10月末に締め切ったとしても、手元に届くのは通常2027年の春ごろになります。クラファン式の予約販売なので、納期の長さは前提として受け入れておく必要があります。

なお、倉庫の保管期間(入庫後60日間無料)は商品が倉庫に届いた時点からカウントされます。この待ち期間の分だけ保管費がかかる、ということはありません。

(2)返金のルールが通常の通販と違う

企画が目標額に達しなければ、支援額は全額返金されます。一方、成立後に事業者側で問題が起きた場合の返金は、支援額のうち「尾款(後払い分)」が対象で、既に事業者に使われた「首筆款(先払い分)」は個別の協議になる——というルールです。众筹は買い物ではなく企画への支援なので、「支えてから届くまでの間に事情が変わる」リスクは支援者側にもある、という構造を理解しておいてください。

(3)15分以内に決済しないと自動キャンセルされる

支援を確定したら15分以内にアリペイで支払う必要があります。代行経由なら気にする必要がありませんが、自力で挑戦する場合は要注意です。

(4)「全国包邮」は中国大陸のみ

送料無料表記の「全国」には香港・マカオ・台湾は含まれず、日本も当然対象外です。中国国内の倉庫宛てに変更して受け取るのが前提になります。

よくある質問

Q. 造点新貨の企画は、日本語で相談しながら支援できますか?

できます。決済から日本へのお届けまで、すべて日本語でご相談いただけます。企画ページの内容確認(どんなコースがあるか、届くのはいつか)も含めてお任せください。

Q. 支払い方法は?

日本円の銀行振込のみで承っています。クレジットカードやPayPayなどはご利用いただけません。

Q. 企画が目標に達しなかった場合は?

その場合、支援額は全額返金される仕組みです。届かないリスクを抱えたまま待つ、ということはありません。

Q. BJD以外に買えるものは?

ガジェット、キッチン用品、アニメ公式グッズなど、ジャンルは幅広く走っています。造点新貨上で見つけたものであれば、BJDに限らずご相談いただけます。

Q. すでに終わった企画は買えない?

終了後は公式には買えませんが、定番化した商品は淘宝宝ショップで通常販売に回ることが多く、そちらも代行可能です。中古品は閑魚(シェンユー)に流れることもあります。

まとめ:公式企画こそ、日本への届け方を先に整える

造点新貨は、版権物・大型企画が中心のアリババ公式プラットフォーム。日本のドールファンにとっては、中国BJDの最新企画に触れる窓口のひとつになります。ただし、決済・受け取り・納期の3点で日本向けの仕組みはゼロなので、「欲しい」が先に決まっているなら、参加の窓口(購入代行+転送)から整えるのが順当です。

造点新貨の企画、日本から買いたいと思ったら

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※本記事は2026年10月時点の情報です。企画の支援額・達成率は進行中に変動するため、最新の数値は公式ページでご確認ください。各サービスの仕様・料金は変更される可能性があります。