閑魚(シェンユー)や微店(ウェイディアン)、淘宝・1688など、中国のECサイトには日本では手に入らない商品や、日本で買うよりずっと安い商品がたくさんあります。「あの商品が欲しいけど、中国のサイトは日本語対応していないし、決済も配送もどうすれば…」——そんなときに便利なのが代行購入サービスです。
ただ、初めて中国から商品を個人輸入する方の多くが不安に感じるのが「関税」の存在。「追加でいくらかかるの?」「税金を払い忘れたら罰せられる?」「そもそも関税って何?」と疑問に思う方も多いはず。
そこで今回は、代行購入を利用して中国から商品を輸入する際にかかる関税・消費税の仕組みを、初心者の方にも分かるように徹底解説します。個人輸入ならではの「お得なルール」や、思わぬ落とし穴まで含めてお伝えするので、購入前の予習としてぜひ最後までお読みください。
この記事で分かること
- 関税とは何か、なぜ存在するのか
- 代行購入は「個人輸入」に該当すること、そのメリット(60%ルール)
- 税金が免除される「少額免税」の条件
- 20万円以下で使える「簡易税率」
- 関税の計算例・支払いのタイミング
- 輸入してはいけない商品(特に閑魚購入の注意点)
関税とは?~個人輸入の基本知識
関税は「輸入」でかかる税金
関税とは、海外から日本へ商品を輸入する際にかかる税金のこと。商品を買った金額に対して、品目ごとに決められた税率が上乗せされます。海外のお店に支払うお金とは別に、日本に入ってくる段階で国に納める税金だと考えてください。
この関税を管理しているのが「税関」です。税関は全国の港や空港にあり、輸入される商品の申告書類のチェックや、法令違反品(後述する偽ブランド品など)の検査を行っています。私たちが普通に海外通販を利用するときも、商品は税関の審査を通ってから日本国内に配送されています。
なぜ関税が必要なのか
関税の目的は大きく2つあります。
1つ目は「国の財源の確保」です。関税は国の税収の一部を占めており、道路や学校など公共サービスの財源になります。
2つ目は「国内産業の保護」です。人件費が日本よりずっと安い国で作られた商品は、どうしても安くなりがちです。もし関税なしで安い海外製品だけが流通すれば、国内メーカーが価格競争に負けてしまいかねません。輸入品に関税を課して「少し割高」にすることで、国内の産業とのバランスを取っているのです。
関税率は商品ごとに決まっている
関税の税率は、実は数千にも及ぶ細かい品目分類によって決められています。服でも「ニット製か織物製か」、バッグでも「革製か合成皮革か」で税率が変わります。ただし安心してください。個人輸入には簡易的なルール(後述の「簡易税率」「少額免税」)が用意されているので、すべてを覚える必要はありません。
代行購入は「個人輸入」に該当する
個人輸入と商業輸入の違い
輸入には「個人輸入」と「商業輸入」の2種類があります。
| 区分 | 定義 | 税率面の特徴 |
|---|---|---|
| 個人輸入 | 個人が自分で使用する目的で商品を輸入する(代行購入・海外通販を含む) | 課税価格の計算で優遇(60%ルール)があり、税率も比較的軽い |
| 商業輸入 | 仕入れて販売するなど、事業目的で商品を輸入する | 優遇なし。仕入書などに基づき一般的な課税価格と税率が適用される |
117MARTのような代行サービスを利用して自分用の商品を買う場合、輸入者は「あなた個人」なので、基本的に個人輸入としての扱いになります。
注意:個人輸入した商品の転売はNG
個人使用として輸入した商品を、そのままネットショップやフリマアプリで販売する行為は認められません。転売目的の商品は商業輸入としての手続き・税率の適用が必要です。「自分で使う予定だったけどやっぱり売ろう」と思った場合でも、継続的に行えば商業輸入とみなされるリスクがあります。
個人使用なら課税価格が約6割になる「60%ルール」
ここが個人輸入の最大のメリットです。
税関のルールでは、個人が自分で使用する目的で輸入する貨物の課税価格は「海外小売価格 × 0.6」で計算されます。小売価格を卸売段階の価格まで引き下げて評価する、という考え方です。
つまり、閑魚で3万円の中古家電を買って日本へ送った場合、課税価格は3万円ではなく1万8,000円として計算されるということ。関税も消費税もこの課税価格をベースに決まるため、税金がぐっと安くなるのです。
ただし例外品目に注意
以下の品目は、課税価格が1万円以下であっても少額免税の対象外(=安く買っても税金がかかる)であり、簡易税率(後述)の適用も受けられません。この場合は一般税率での課税になります。
- 革製のバッグ・ハンドバッグ・カバン
- 革製の手袋
- 革靴・革底の靴などの履物類
- スキー靴
- パンスト・タイツ
- ニット製の衣類(Tシャツ・セーターなど編物製品)
※これらが「居住者に贈られた贈り物で個人的に使用されるもの」と認められる場合は免税が認められます。
中国は衣料品の産地だけに「ニット製の服・革製品・靴は、いくら安くても税金がかかる」点は、特に覚えておきましょう。
課税価格の計算方法を整理しよう
課税価格(税金の計算のもとになる金額)は、次のように決まります。
| 輸入の区分 | 課税価格の計算 |
|---|---|
| 個人使用の貨物(自分付けの荷物・プレゼント) | 海外小売価格 × 0.6 |
| その他の貨物(商用・転売目的など) | 商品価格 + 海外からの運賃 + 保険料 |
閑魚・微店・淘宝の価格は人民元(CNY)建てなので、日本の税関が定める公示レートで円換算されて課税価格が確定します。為替レートの変動により、税額が多少前後することはあります。
税金が免除されるケース(少額免税)
すべての輸入に税金がかかるわけではありません。「少額免税」という免除ルールがあります。
基本ルール:課税価格1万円以下は免税
課税価格(上の表の方法で計算した金額)の合計が1万円以下の場合、原則として関税・消費税・地方消費税がすべて免除されます(税関の公式Q&A)。ただし、酒税・たばこ税は免除されません。
個人使用なら実質「16,666円以下」まで免税
ここで先ほどの60%ルールが効いてきます。
個人使用の貨物は「海外小売価格 × 0.6」が課税価格ですから、海外小売価格が約16,666円以下の商品(16,666 × 0.6 = 約1万円)なら、商品価格が1万円を超えていても免税になるのです。※前述の例外品目(革バッグ・ニット衣類・靴など)は対象外です。
計算例
閑魚で15,000円(人民元から換算した額)のフィギュアを購入 → 課税価格 15,000 × 0.6 = 9,000円 ≤ 10,000円
→ 関税・消費税ともに免税
分割発送には要注意
「課税価格を1万円以下に抑えるため、商品を小分けにして複数回送ればいいのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、同一の差出人から同一の宛先へ、同時期に分割して郵送された場合は、すべての郵便物の課税価格が合算されて判定されます。免税の濫用とみなされれば、まとめて課税されてしまいます。節税目的での不自然な分割は避けましょう。
2026年の最新動向:少額免税の見直しが検討されています
越境EC(海外通販)の急増を受け、日本でもこの少額免税制度(免税ライン)の見直しが検討されていると報じられています。将来、免税の条件が変わる可能性もあるため、購入のタイミングが遅れる場合は、税関の公式サイトで最新のルールをご確認ください。
20万円以下で使える「簡易税率」とは?
課税価格が1万円を超えて課税対象になる場合でも、一般貨物または郵便小包を利用した場合で課税価格の合計額が20万円以下のときは、通常の細かい税率の代わりに「簡易税率」を適用できます。
簡易税率は品目を7つの区分に大別したもので、計算がとてもシンプル。個人輸入のほとんどのケースはこの範囲に収まります。
少額輸入貨物の簡易税率(20万円以下)
| 品目(具体例) | 関税率 |
|---|---|
| 酒類(ワイン、焼酎などの蒸留酒、清酒・りんご酒など) | 70円/リットル、20円/リットル、30円/リットル |
| トマトソース、氷菓、なめした毛皮(ドロップスキン)、毛皮製品など | 20% |
| コーヒー、茶(紅茶を除く)、なめした毛皮(ドロップスキンを除く)など | 15% |
| 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み・クロセ編みのものを除く)など | 10% |
| プラスチック製品、ガラス製品、卑金属(銅・アルミなど)製品、家具など | 3% |
| ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品 | 無税 |
| その他のもの | 5% |
最新の税率は税関の公式サイト(少額輸入貨物の簡易税率)で必ずご確認ください。
代行購入でよくある品目をざっくりまとめると、こんなイメージです。
| 商品の例 | 目安(簡易税率) |
|---|---|
| ぬいぐるみ・グッズ類、雑貨(※玩具などは区分解釈が分かれるため目安として。一般税率では無税の玩具も多い) | 3〜5% |
| プラスチック製のケース・グッズ、家具、ガラス製品 | 3% |
| 織物の服・スカート・ジャケットなど(ニット製を除く) | 10% |
| コーヒー豆・中国茶(紅茶を除く茶) | 15% |
無税=関税ゼロでも消費税はかかる
「無税」は関税がかからないという意味で、消費税(10%)は別途かかります(ただし課税価格1万円以下の少額免税なら消費税も免除)。表の見落としに注意しましょう。
閑魚・微店で買うとき特有の注意点
117MARTが代行する閑魚(中国最大の中古フリマアプリ)や微店は、日本の通販とは事情が異なる点がいくつかあります。関税の観点からも押さえておきましょう。
① 偽ブランド品・海賊版は輸入禁止
商標権・著作権などの知的財産権を侵害する物品(偽ブランド、コピー商品、海賊版メディアなど)は、日本への輸入が法律で禁止されています。閑魚は個人が中古品を出品するマーケットなので、正規品と同じ見た目のコピー商品が紛れ込んでいるリスクが、通常のECサイトより高くなります。
税関での検査で偽ブランド品と判定されれば、商品は没収・廃棄となり、送料や代行手数料も戻ってきません。購入前に怪しい点(価格が相場とかけ離れて安い、出品者の説明が不自然など)がないか確認し、不安な場合は当社スタッフにご相談ください。閑魚の出品者信用の見方については、「閑魚の出品者信用と購入者信用とは?」で詳しく解説しています。
② 「中国国内の送料」と「国際送料」は別物
閑魚や微店の出品価格には、中国国内の送料が含まれていない(または別途かかる)ケースが多くあります。日本までの国際送料はさらに別途。税金の計算前に、商品代金+中国国内送料+国際送料の合計で総コストを把握しておくことが大切です。117MARTではお見積りの段階でこれらをすべて明示しています。EMSの送料については「EMS送料料金調整のお知らせ」もご覧ください。
③ 人民元から円への換算
閑魚・微店の価格は人民元表示です。日本円への換算は税関の公示レートで行われます。日々変動するため、目安として計算し、多少の幅をもって予算を立てておくと安心です。
輸入禁止商品と規制品
関税の話と合わせて知っておきたいのが、輸入禁止品・規制品の存在です。主な輸入禁止品は以下の通りです。
- 麻薬、向精神薬、大麻、覚醒剤など
- けん銃・小銃・機関銃などの銃砲類とその弾丸
- 爆発物・火薬類
- 偽造貨幣・偽造有価証券
- 児童ポルノ
- 特許権・商標権・著作権などを侵害する物品(偽ブランド品・海賊版)
- 公安または風俗を害する書籍・図画など
また、医薬品・化粧品(特定の成分を含むもの)・食品(肉製品など)・植物・動物由来の品物などは、「輸入規制品」として事前の許可や条件を満たす必要があるものがあります。特に中国コスメ・サプリ・漢方系の食品を購入したい方は、事前にご相談ください。規制該当品は税関で止められる可能性が高く、場合によっては廃棄処分となります。
詳しくは税関の公式サイト「輸出入禁止・規制品目」をご確認ください。
関税は「誰が」「いつ」「どこに」支払うのか
納税義務は輸入者(あなた)にある
代行購入では、商品の輸入者はお客様ご自身です。したがって、関税・消費税の納税義務もお客様にあります。代行会社が代わりに税金を負担するわけではありません。
支払いのタイミングは「商品を受け取るとき」
実際の流れは、利用する国際輸送手段によって少し異なります。
| 輸送手段 | 流れ |
|---|---|
| 国際郵便(EMSなど) | 税関が輸入書類を確認 → 税額を決定 → 日本郵便が立て替え → 配達時にお支払い |
| DHL・FedExなどの民間業者 | 業者が代理で申告・立て替え → 後日、業者から請求書(オンライン決済など)でのお支払い |
どちらの場合も「受け取りの前後で、配送業者宛てに支払う」形になるので、税関の窓口に行って直接払う必要はありません。ただし、EMSで現金払いとなるケースもあるため、配達日にはある程度の現金を用意しておくと安心です。
輸入許可通知書は大切に保管
課税された場合、後日「輸入許可通知書」が届きます(民間業者の場合は税関への確認で取得も可能)。これは国内の買い物でいう領収書のようなもので、課税の記録を証明する大切な書類です。万一の際の証明にもなるので、捨てずに保管しておきましょう。
関税を支払わない・ごまかすとどうなる?
無申告・脱税は「関税法違反」
税関の申告・許可を受けずに商品を日本へ持ち込む行為(いわゆる「密輸」)は関税法違反です。無申告輸入は関税法111条違反として5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(貨物価格の5倍が1,000万円を超える場合はその5倍以下の罰金)、さらに偽りその他不正の行為によって関税を免れる行為(関税ほ脱)は関税法110条違反として10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(またはその両方)が科される可能性があります。
「アンダーバリュー」も不正取引
商品価格を実際より低く申告して関税を減らそうとする行為を「アンダーバリュー」と呼びます。中国側の出品者や業者から「金額を低く書いておきますよ」と提案されるケースがありますが、これに応じた時点で不正取引です。結果的に支払う側も処罰の対象になりかねません。
117MARTでは、お客様の安全性を最優先に、適正な金額での申告を徹底しています。一時的に税金を安く済ませる提案には乗らないでください。
消費税の具体的な計算例
最後に、実際の税額計算を例で確認しましょう。
条件
- 商品価格+海外からの運賃等=18,000円(商業扱いの貨物として計算する場合)
- 関税率=2.8%
① 関税
18,000 × 0.028 = 504円 → 端数処理(100円未満切り捨て)で 500円
② 消費税
(18,000 + 500) × 7.8% = 1,443円 → 1,400円
③ 地方消費税
1,400 × (22 ÷ 78) = 約395円 → 300円
合計:500 + 1,400 + 300 = 2,200円
ポイントは次の3つです。
- 消費税の計算ベースには「課税価格+関税」が入る(税金に税金がつく形)
- 個人使用の貨物なら、上の「18,000円」が「海外小売価格×0.6」の金額になるため、税額はさらに安くなる
- 課税価格1万円以下なら、そもそもこれらすべてが免除
なお、確定申告で輸入消費税の控除を受けたい方(事業として商品を仕入れている方)は、税理士への相談をおすすめします。117MARTは個人のお客様向けの代行サービスのため、本記事では税務申告の詳細には踏み込みません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 代行手数料にも関税はかかる?
個人使用の貨物の課税価格は「海外小売価格 × 0.6」で計算されるため、日本側の代行手数料や国内配送料は課税価格に含まれません。税金の計算対象はあくまで商品そのものの評価額です。
Q2. 複数の商品をまとめて1梱包で送っても大丈夫?
大丈夫です。ただし、1つの梱包(1回の申告)ごとに課税価格が合算されるため、合計が少額免税のラインを超えないかだけ注意してください。逆に、免税ラインを超えるなら、まとめ送りのほうが国際送料は割安になるケースが多く、トータルで損をしないこともあります。お見積りの段階でシミュレーションいたしますので、お気軽にご相談ください。
Q3. 税金はいくらかかるか事前に知りたい
お見積り時にお伝えいただいた商品情報をもとに、目安となる税額を一緒に試算できます。正確な金額は税関の判定によりますが、だいたいの予算が立てられれば安心ですよね。
Q4. 中国から送る手段は選べる?
国際郵便(EMS)・民間配送など、商品の種類・金額・お急ぎ度に合わせてご提案します。輸送手段によって受け取り時の支払い方法(現金・請求書)が異なる点は、お見積り時にご案内します。
まとめ:安心して中国商品を個人輸入するなら117MART
いかがでしたでしょうか。関税の仕組みを一度理解してしまえば、中国からの個人輸入はむずかしいものではありません。要点をおさらいします。
- 代行購入は個人輸入扱い。個人使用なら課税価格が海外小売価格×0.6になる60%ルールが使える(ニット衣類・革製品などは例外)
- 課税価格1万円以下なら免税(個人使用なら商品価格約16,666円以下が目安。革バッグ・ニット衣類・靴などは例外)
- 課税価格20万円以下なら簡易税率で計算がシンプル
- 偽ブランド品は輸入禁止。閑魚購入ではコピー品に注意
- アンダーバリューなどの不正は厳罰対象。適正申告が一番の安心
117MARTは、閑魚・微店をはじめ淘宝・1688など中国ECサイトの日本向け代行購入サービスです。
- 日本語でのスムーズなやり取り・お見積り
- 商品代金・送料・税金の目安を事前に明示
- 閑魚の出品者情報も確認し、コピー品リスクのチェックサポート対応可能
「欲しい商品はあるけど、税金や手続きが心配…」という方も、まずはお気軽にご相談ください。中国のお買い物を、安全・快適にサポートいたします。